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実は地方に多い!?ゼブラ企業としての地方での大きな可能性-O-GROWTH TALK”SOCIAL GROWTH”- ~書き起こしレポート vol.2~

※この記事は「社会課題解決とビジネスの両立を目指す!ゼブラ企業と大分発イノベーションの可能性」-O-GROWTH TALK”SOCIAL GROWTH”- ~書き起こしレポート~ vol.2です。

vol.1はこちら

木原:田淵さんがゼブラ企業について色々日本の中で啓蒙されていると思うんですけど、特に地方に行くと、地方の地場の企業さんが講演を聞いて、「うちもゼブラ企業だったかもしれません」って言われるという話を聞いたんですけど、それってどうしてなんでしょう。

田淵氏:実は事業立ち上げた最初からそう言われることってあったんですね。

ゼブラズ・ユナイトの日本のチャプターを作った時からご連絡をくれたり相談をくれたりする方って地方の方。場合によっては、2代目とか3代目の若い方だったり。そんな方が結構多かったです。

自分の仮説みたいなのも含まれて何点かあるんですけど、ざっくり理由として2つあります。

1つは、今まで日本でスタートアップとか起業家への投資とかそういう文脈ってどちらかって言うともうちょっとIT寄りでやっぱり東京が多いです。都市で起業して何億円も資金調達をして、まさに上場を目指しますっていう人が連想されやすかったと思うんです。

地方の方でいくと「別に上場狙ってません、地域のステークホルダー関係者っていうのを、地域の住民、地域の関係者において事業してます」っていう場合は、どこまでその事業自体が大きくできるかっていう市場自体も、どこまで大きくできるかわかんなかったりするわけですよ。そういう方たちって、やっぱり自分がそこの世界に入りにくかったっていうのがあったと。起業されてる方だったとしても、起業家って言いにくいみたいなんです。

これは実際に聞いた話で、前者のような急成長型の方に自分自身を位置づけにくかった方にゼブラがぴったりハマったんじゃないのかっていうのがまず1つ。もう1つは、心理戦みたいな。これって実はアメリカから入ってきたコンセプトではあるんですけど、日本企業が元々持っていた日本企業のコンセプトとかにすごい合ってるんじゃないかなと。

例えば日本には三方よしって伊那食品さんの「年輪経営」みたいなのがあったりとか元々その考え方って日本に結構あるんですよね。三方よしっていうのは、売り手良し、買い手良し、社会良しだと思うんで、まさに社会的にいいことを事業としてやりますっていう考え方ですし、年輪経営っていうのもまさに急成長を目指すんじゃなくて、木の年輪のように成長していく。でも着実にっていうことだったりしますし。

そうすると、元々実は日本企業が持っていたDNAっていうとちょっと言いすぎなのかもしれないですけど、選択とか考え方に、実はゼブラ企業ってものすごいはまっていたんじゃないかな。それが、老舗ってもちろん東京とかにもありますけど、結構いろんな地域には老舗とかがあったりするっていうのが2つ目の大きなポイントじゃないかなと。

木原:まさにこのOita GROWTH Venturesでもエントリーされている方に圧倒的に「Social GROWTH(地域課題や社会課題の解決とビジネスの両立を目指す成長)」を選択される方が多いんですよ。

じゃあ大分県の中でもすごくゼブラ的なというか、社会課題の解決とビジネスの両立を目指していらっしゃるような経営者の方に、「スタートアップとかベンチャー企業だって言われてご自身のことだと思いますか?」って聞くと、皆さん「思わない」って言うんですね。「じゃあなんて言うんだろうね?」「中小企業かな?」みたいな。でも、「中小企業って広すぎるよね?」みたいな。多分その感覚が、ゼブラ企業という価値観のような、大切にしたいことにすごくはまっていくんだろうなと思っていて。

特に地域の中だと、本当に息をするように自然に”地域の為に”やっている方ってすごくたくさんいらっしゃるし、自分たちが儲かるためではなくて、例えば自分たちの製品とかサービスを通して、自分たちのふるさとに雇用が生まれること、そこまで見据えて地域でやるっていうことを、それも含めて社会貢献だと思ってやってる方とかすごく沢山いらっしゃいますし、やっぱりこういうあり方もあって全然構わないと思います。

今までだとどうしてもう社会起業家とかNPOとか財団とか、そういうイメージが強かったと思うんですけど、まあ社会起業家だと両方含まれるのかもしれませんが、NPOとか財団とか、公益○○とかでやっている事業と違うっていうのはフィランソロピー、いわゆる寄付型とか補助金や助成金で事業の資金を賄っているのか、その事業として成り立ちながらやってるのか、そこって違いがあったりするんですか。NPOとゼブラ企業の違いとか。

田淵氏:まさにお話しようと思ったんですけど、お金の集め方みたいな話でいうと、これも合ってる、合ってないみたいなのがすごくあって。さっき真理子さんも言ってくれたと思いますけど多様性がまず大事です。別に急成長する会社が悪いというわけではなくて、それはそれでそういう起業家もいるしそういう会社もいるし。で、そういう急成長に合った資金とか、合った応援者っていうのがまさにベンチャーキャピタルと呼ばれる人たちだったりとかするわけですよね。なのでどっちが良い悪いっていうよりも、まさにその多様性。一方で例えばですけど、さっきお話されてたような、地方の中での起業家でもない、中小企業やスタートアップでもない、ベンチャー企業でもない、みたいな人にとっては、ベンチャーキャピタルみたいな応援者なわけですよね。そこを無理して取りに行っちゃうとお互いが不幸になってしまう。ということがあるので、適した企業とか適した事業に、適した資金とか適した応援者っていうのをしっかり探していくことが大事です。自己紹介の時にお話ししたように、自分は投資する方から入っていったんですけど、まさに合ってない形でお金を受けちゃって不幸になっていたケースも見ています。そういうことを選ぶのが大事ですっていうのが1つと、NPOかゼブラ企業かっていう類型で分けなくてもいいかなっていう気はしていて。先ほどお話ししたような、事業が何を目指しているかだったり、それによってどう社会に影響を与えるかだったり、あるいはその事業のリスクだったりとかリターンだったりとか。そういうものでも分類できると思います。

それはさっき途中でお見せしていた、Zebras Finance Designって中でもご説明をしてるんですけども、起業家からすると、自分の事業がどのぐらいリスクが高いか低いかによって、適した応援者ってのは変わってきたりします。

で、もう1つはリターンって書いてますけど、投資家にとってのリターンっていう意味で書いてるので、事業家側からすると、払うお金(コスト)ってことですね。その人たちを応援者につけるための費用みたいな感じですね。それが高いか低いかによってもまた変わってきたりします。

やっぱり大事なのは、まさにそういう中で本当に自分たちがどういう意思決定をしていきたいですか?また、どんな人たちと一緒にやっていきたいんですか?っていうことによっても、お金の出され方って変わってきたりする。そこを細かくやっちゃうと時間がなくなっちゃうんですけど、どういうものを提供してくれる人たちが適してるかっていうのを見極めていくことが大事ですし、我々がやりたいことってまさにそこのマッチングをお手伝いするっていうことです。

木原:これは全起業家が入口の時に学んでおきたいですよね。

どの成長を目指す起業家も、やっぱりスタートアップの起業家とかも、まずわかりやすいITとかテクノロジーとか急成長型で成長しやすい分野や領域で事業始める方とかも、あんまりよく考えずにエクイティで入れちゃって、本当にそれでよかったんだっけ?っていうと、そこをすごく検討したわけじゃなく、エクイティで調達するものだという認識でやってしまっていて。

でも本当は、もうちょっと色んなブレンドでファイナンスできたよねってこともあったりすると思いますし、例えば社会に対して良いことをしようとか、社会課題の解決とビジネスの両立を目指してるような起業家とか経営者の方も、いまデッドかエクイティかしか選択肢がなくて、消去法で別に上場とかM&Aとか目指してるわけじゃなかったらデッドしかないみたいな。銀行から融資で借りるしかないみたいな。でも、じゃあ借りられる担保があるんだっけ?信用があるんだっけ?それによって借りられる額も借りられるかどうかも変わってくるってなると、事業成長機会って限られてしまうと思うんですよね。

なので、そこにもうちょっと多様な選択肢があるよってことを最初から起業家の人が知っていたりとか、まさにゼブラさんだとかブレンドするファイナンス、まさにファイナンスデザインっていう言葉を使われてると思うんですけど、1個だけじゃなくって、ちょっとずつのリスクだったり、コストの部分を分散することによって、この部分は融資で借りるけどこの部分はシェア型とか。シェア型っていうのは多分皆さんあんまりまだまだイメージないかもしれないですけど、デッドかエクイティかじゃない、ちょっと新しい手法みたいな感じですね。利益を一緒にシェアしていくみたいなことだと思うので。

なので、例えばそういうことだったりとか、フィランソロピーっていうのもあんまり日本の皆さんは聞き馴染みがないかもしれませんけど、寄付とか助成金とか補助金とかで賄うみたいなことを組み合わせることによって、お金って事業を継続させていくガソリンとして必要なものではあるので、それをどうやって調達をして事業を成長させていくか。

で、あとはそれをどれぐらいのスピードで成長させていきたいのかって、経営者の意志・起業家の意志があるなっていう風に思うんで、そこも目線が合っている投資家さんとか金融機関さんとかからお金を調達することがすごい大事なんだなっていうのは改めて思いました。

今そういった新しい調達手法もどんどん増えていってる感じなんですかね?

田淵氏:そうですね。徐々には増えてきてると思います。

さっきお話してくれたシェア型みたいなのは新しい話ですし。シェア型っていうは私が使ってる言葉なんで、正式に何ていうかっていうのはちょっとあれなんですけど。

木原:田淵さん論で良いと思います。シェア型で良い気がしますけど。(笑)

田淵氏:先ほどお見せしたやつで言うと、企業の売り上げを分配したりだとか、出た利益をこう分配したりだとか、そういうやり方もあったりします。

それは日本でもちょっとずつ増えてきていますし、例えばアメリカとかだともういっぱい出てて、たくさんの企業が使ってますし、何千億円とかそういうやり方で出してる会社もあったりしますので、良くも悪くもだと思いますけど、さっきのユニコーン型っていうような企業と、そこにお金を出すアメリカのシリコンバレーみたいなものが、もの凄い注目を集めてきた中で、今スタートアップの冬の時代なんて言われたりもしますけど、コロナもあったりとかウクライナの戦争の話もあったりとかって、まあいろんなことが影響してると思うんですけど、一時期よりはすごい加熱状態から、いわゆるシリコンバレーのスタートアップっていうのも、少し収まってきています。

じゃあ今度そうじゃなくなった時にどんなやり方があるんだっけっていうのは、これは私がシリコンバレーの投資家と話してる時に聞いた話なんですけど、実はシリコンバレーの中でももうみんな研究というか勉強しています。こういう新しいやり方っていうのを、まさにさっきご紹介した『陽と人』さんなんかに出資する時は使ってます。

詳細は割愛しますけど、ライフって呼んでる新しいコンセプトでのお投資の仕方っていうのを作ってやっています。実はアメリカでも違った名前をつけて、違ったコンセプトを作ってやられてたりもしますし、段々とそういう意味では海外でも増えてきているし、必然的に日本でも増えてきているということですね。

木原:ご興味がある方は、ゼブラアンドカンパニーさんのプレスリリースがあるので、ぜひ検索していただきたいと思います。

(※参考:プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000081881.html

田淵氏:ひな形のダウンロードができるようになっています。

 
木原:やっぱり地方の社会課題を解決したいと思っている企業とか起業家から聞く課題として一番多いのは、やっぱり収益化が難しい事業をやっていること。コミュニティの事業とかメディアの事業とか。

例えば教育の事業とかもありますけど、とても良いことやってるんだけどマネタイズが難しいから起業家の皆さんも続けていくのに疲弊していったりとか、自分の私財を削ってやっていくから、どこかで絶対できなくなるみたいなことっていうのが1番多いかなっていう風に思ってて。で、話を聞くと、めちゃくちゃいいことしてるんですね。例えばその地域にとって絶対あった方がいいよねとか、必要じゃんとか、なくてはならない存在になってたりもするんですけど、そこがうまくいかなくて、事業自体が継続していけないと成長していけないっていう課題を1番聞くんです。

社会課題の解決とそのビジネスの両立を叶えるっていう時に、どういう視点を持っていればうまく続けていけるような状態になるって田淵さんだったら思いますか。

田淵氏:これ難しいですよね本当に。まさにおっしゃる通りで、色んな方が持たれてる課題だと思いますし、だからこそ難しい。すごい極端な話をすれば、儲けだけっていうか、ある程度短期的に考える方が、軸としては1つしか軸がないからやりやすいわけですよね。

それを達成するためにどうすればいいか考えればいい。

でも今おっしゃったような、社会的インパクトも作りながら事業を成り立たせるっていうのは、2つの軸を両方同時に成り立たせないといけないからより複雑になってくる

こっちもやらなくてはいけないし、こっちもやらないといけない。本当に難しい課題だと思うんですけど、もちろんケースバイケースでそんな簡単に行くものではないと思ってますけど、大きく自分の考えてるとこで3つぐらいあって、1つはまずはゼブラ企業の定義にも置いていたように、目的をどこに見据えるか、とかどこに置くかっていうことを常に意識するっていうのは大事だと思います。

これは特に、社会的インパクトも作るっていう意味においても、ともすればやっぱりどっちかに、さっき言った2軸(社会的インパクトも作りながら事業を成り立たせる2軸)のどっちかに寄りがちなわけですよ。だけど1番最終的にどこに目的を置いているかっていうのは1つ大事だっていうところがあるのと、もう1つは、自分たちの提供価値みたいなものが何なのかっていうのをしっかりと意識する。すごく大事なこと。これは特にビジネス面においてそうですけど、これって言ってしまえば普通のビジネスでも同じだと思うんですけども、どの会社とも限らず。

結局はビジネスとして成り立たせようと思ったら、そのサービスを受け取ってくれる人とか、お金の出し手っていう人がちゃんと価値を感じ取ってくれないとお金にはならないわけです。

逆に言うと、本当にちゃんと価値を感じ取ってくれれば、人ってそこに対してお金を払ってくれる自分たちが本当に何を提供しているのかっていうことを意識するっていうのはすごく大事

良いことをやっていれば良いっていうわけではない。

木原:頑張っていればいいっていうわけでもない、ということですね。

田淵氏:良いことっていうのはその人にとってどのぐらい大きな良いことっていうことなのかとか、その人にとって価値になっているかとか。なかなか一概にはもちろん言えないんですけど、それを意識することでビジネスとして成り立つぐらいのお金を払ってもらうっていうことも可能だと思いますし、というのが2つ目です。

で3つ目は、それを支える仕組みみたいなものをしっかり構築するっていう、最適な仕組みを構築するっていうこと。さっきお話した2つ目のポイントにおいても、価値を提供するってのは大事なんですけど、結局、じゃあ誰がお金を支払ってくれるかっていうのは、それはビジネスによって違ったりするわけですね。受け取ったお客さんが直接払ってくれる。これは1番単純なパターンですし。

その対象っていうのが、そこまで財力のない対象だとすると、例えばそれは国が払ってくれるっていうこともあるのかもしれないですし、誰からお金をもらうかってのはまた別の話ではある。誰に対してどういう価値を提供してるかっていうのと、誰からもらっていくかその仕組みの部分もしっかり作っていくと。

もう1つ仕組みの話で言うと、ゼブラズファイナンスデザインでお話ししたような良い事業を作っていても、それをお金っていう意味での支え方でしっかり適したお金、適した応援者に支えてもらわないとうまくいかないと思いますし。それは別にお金に限らず、やっぱりその事業っていうものがあって、その事業を支えてるものってたくさんあると思うんですよね。

その会社の管理機能みたいなものもそうかもしれないですし。まさに事業を支える分をどう作っていくかっていうのももう1つ大事なポイントかな。

木原:でも、まさにこういう3つのポイントだと、その目的をどこに置くか意識するっていうのは、かなりその起業家の方自身のマインドセットがすごく重要というか、日々の訓練みたいな感じかもしれないですけど、特にその2つ目とか3つ目の、自分たちの提供価値、本当にどういう価値を誰に対して提供できるのかみたいなこととか、良い事業を支えるための仕組み、属人的なものではなくて仕組みにしていくとかって、やっぱり自分だけの目線だとどこか限界があるところがあるので、第三者の方に入ってもらうとかってすごい大事なんだろうなっていうふうに思って。

そういう意味で多分ゼブラアンドカンパニーさんがお手伝いされていて、起業家に対して支援してることだったりとか、うちであれば、Oita GROWTH Venturesのアクセラプログラムで、第三者の目線が入ることで、自分たちの提供価値をもうちょっとフレッシュな感じで見つめ直したり、今まで仕組みにできてなかったことを、こんな仕組みのやり方があるんだって気づくっていうことが、すごく意味があるのかなっていうふうにお話聞いてて思いました。ありがとうございます。

あと4分ぐらいになっちゃったんで、まだあと3時間ぐらい喋れそうですけど、最後に1つぐらい質問させてください。

今私たちは、大分県の企業を支援するアクセラレーションプログラムをさせていただいています。

国策の中で「地域」という文脈で骨太の戦略としてゼブラの戦略が入り込んでいるっていうことをお話いただいたんですけど、大分県だったり地方発だからこそ、ゼブラ企業とか先ほど少しお話したインパクトスタートアップと言われるような、社会的インパクトを意識したような成長をしていける可能性だったり、生み出せていける可能性って、どういうところにあると思いますか。

田淵氏:はい、地方だからこそ成長していけるようなところ。
これなんか特に、これからの日本っていう文脈で言うと、いろんな可能性があるんじゃないかなと思っているんですけれども。

1つは環境的なっていうんですかね、マクロ的なとか、環境的な文脈で言うと、ゼブラ企業っていう意味でも骨太に載せてもらって、これの次の影響っていうのがこれから出てくると思ってるんですね、国策ですから。ただ、国策ってなんか別に、それに乗ったから直接的に何かどんって影響がいきなり出るかっていうとそういうものではなくてポリシーとして出されました。

で、これを見る人ってかなりたくさんいるわけですよ。地方の自治体の方や地銀とか信金の方っていうのは、私が話してる中でもやっぱり金融機関の方もみんなすごく見てますよね。ってなると、これを見て、じゃあ地方の自治体・地方の中で何ができるか。地方としてどういうことができるかっていうのがこれから考えられていて、これからは始まっていく部分があると。で、我々も実はまずそこを促進しようっていうのも考えてることではあるんですけど、そういう意味では地域自体がすごく盛り上がっていく可能性ってのは大きい。で、もう1つは、今みたいな既存のプレイヤーもそうなんですけども、新しい方が出てきてますね。これは自分でも感じます。

自分たちも活動してて感じるんですけども、比較的若手の方とかで、新しく地域のゼブラ企業に資金提供しようっていうことで投資の仕組みとかファンドみたいなものを作ろうとされてる方もいますし。既存の人たちが変わるっていうより、新しい人たちが新しい仕組みを作っていこうとしてる。っていう、まさにさっきの支える部分っていうのが、かなりこれから大きく充実してくると思う。逆に、地域のゼブラ企業の方はそれをうまく活かしていってほしい。

それがまずポテンシャルっていうところにもなっていくんじゃないかなと。

木原:なんか今日のお話聞いて、「あ、うちもゼブラ企業かも」って思ってもらうことがもしかすると第一歩かもしれないですね。

そう思うだけで、これから多分行政とかの中でもそういう支援も増えてくるかもしれないしとか、先ほど田淵さんがお話いただいたように、新しい資金調達の潮流、いわゆる銀行から融資で借りるっていうところ以外のそういう仕組みがどんどん増えてきているようなところから、ゼブラ企業に対してもうちょっと中長期の目線で投資したいって考えるところから資金調達ができる可能性があったり、成長の仕方に対しても多分いろんな支援が増えてくるのかなっていう風に思うので、そこを気づいてもらうことと、(ゼブラ企業と自覚して)発信をしていくこともすごく大事なんだ、それによってすごい事業の機会が広がっていくんだなっていうのを改めて感じました。ありがとうございます。

田淵氏:はい、多様性ですから。そういうあり方を出して、いろんな人たちを巻き込んでいってもらいたいです。

木原:はい、ありがとうございます。なんと、お時間になってしまいました。

今日はゼブラアンドカンパニーの田淵さんをゲストにお迎えしまして、O-GROWTH-TALKを展開させていただきました。この動画見ていただいて、あ、そういう考え方もあるんだなとか、そういう流れもあるんだなということも多分学んでいただけるんじゃないかなという風に思っています。

本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

––––––– 終わり

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