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「東京とは違う、地域だからできるスタートアップの可能性」 O-GROWTH TALK “Startup GROWTH”~書き起こしレポート vol.2~

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この記事の前半(vol.1)はこちら

木原真:視聴者の方からの質問をいただいています。
大分で宝牧舎さんという、廃用ジャージー牛の自然放牧をされている山地さんからです。

「循環型の畜産についてお伺いしたいんですが、御社の生産から販売において、飼料や飼料のほか、資金や人材など、 循環型畜産を実現する上での本質的な課題とそれに対する具体的な対策としてはどんなことがありますか?」質問は続くんですけど、今、循環型畜産の本質的な課題がどういうところにあるかとか、そこに対してGOODGOODさんがどんな対策をされているかまずお聞きしてもいいでしょうか。

野々宮氏:ご質問ありがとうございます。
僕たちが留意してるのは、生産の車輪と販売の車輪を同時に回すということですね。日本の畜産業界は水平分業化が進んでるので、飼料メーカーさん、繁殖農家さん、肥育農家さん、あとは食肉メーカー、加工メーカーさんで、その先に販売店さん、レストランさんみたいな感じで、簡単に分けてもそれぐらい分業が進んでるんですよね。なので、ついついその1つの事業に没頭しちゃって、そこのスケールを目指したとして、とにかく、飼料をたくさん作るんだ。たくさん輸入するんだ。もしくはたくさん繁殖させるんだ。もしくはたくさん肥育するだって、僕も畜産業界入って、「野宮さん何頭やってるんですか?」っていう質問を畜産業界の方がたくさん受けるんですね。でも、僕は今現時点での頭数よりも、どれぐらい自社でできてるのか。
資金も集めも含めてですよね。どれくらいの資本金で調達できてるんだ。どれぐらい一社で販売できてるのか。それと、どれぐらい自社で生産できているのか。この3つのバランスが本来すごく重要で、このバランスを取りながらというのが意外に難しい業界だと思うんですよね、独立的には。なのですごくそこに留意してます。生産と販売の車輪を同時に、どちらかだけを大きくしないことにすごく注意しています。

木原真:生産、販売、資金の3つのバランスを同時に同じように大きくさせ続けるっていう感じですかね。

野々宮氏:そうですね。農業の場合は特に一般的にJAさんからの資金調達になってくると思うんですけども、資金の出し手ってどの業界でもやっぱり強いですよね、発言力は。
なので、資金の出し手がこういう風な農業をしてくれっていう話になると、どうしても話を聞かざるを得ない。そうなってくると、結果その農業の世界や畜産の世界にイノベーションっていうのは起こしにくくなっちゃうので、僕たちはあえて全て自己資金で、畜産食肉業を行っています。

木原真:まさに循環型畜産だからこそ、全体を構造的に捉えて、結構ホリスティックにというか、全体的にやっていかないとピンポイントで頑張ってもバランスも崩れてしまうし、なかなか成長が難しいっていうことですね。

野々宮氏:おっしゃってくださったとおり、循環っていうのはそういう意味で言うと、2つのエコシステム、ガチのリアル生態系のエコシステムと、ビジネス生態系と、その両方の意味を代表していると思います。

木原真:まだ一次産業の中でそういったところがやりきれている企業さんは、多分今増えてきているのかもしれませんが、なかなかいない中でGOODGOODさんが先進的にされてるのかなというイメージがあります。
質問の続きで、「GOODGOODさんが理想とされる自然資本と社会資本の循環イメージについて、 地域経済や金融機関との関係性も踏まえて教えてください。現状、畜産系イメージでは、ローカルかつストックを重視すればするほど、事業スピードが減速してインパクト効果が薄れると考えています。」という質問をいただいています。

野々宮氏:そうですね。やはり 1つは資金調達の手法に尽きるかなと思っています。僕たちはその一般的なローンファイナンスでの農業ではなくて、全てエクイティで賄っているというところで、これで金の出し手と事業サイドの我々のベクトルをもうほぼ完全一致させている。そこがすごく重要かなという風に思っています。
地域に関しては当然そうではなくて、 金融機関から借り入れをして、なんだったらその金融機関から資材も購入して、最終的な農作物の卸し先にもなって、販売先にもなっているみたいなことがあったりもします。これが共同組合という仕組みなので成立しているんですけども、例えば資材も販売します、ファイナンスもしています、販売先でもあります、なおかつ畜産のビジネス資源に対して抵当権を設定をしてますみたいな話になると、これ、組合でない限りは本来独禁法違反なんですよね。
なので、なるべくその座組と健全な関係を保つっていうことをすごく重要視してやってきています。なので僕たちは選択肢としてエクイティファイナンス一択で進めているとこですね。

木原真:エクイティファイナンスで調達しているけれども、投資家さんだったり投資してくださる企業さんっていうのは、どちらかというと利回りとか何年で回収とかExitでどれぐらいの利回りがというところで握っているというよりは、割とGOODGOODさんが挑戦しようとしているお肉を通じて、その文化資本だったり、お肉をこういう世界にしていったり、循環型畜産をこういう世界にしていきたいっていう想いのところに投資いただいているって感じなんですか。

野々宮氏:そうですね、おっしゃる通りですね。文化資本って言葉にするとすごくあやふやなんですけど、すごくわかりやすい文化資本が1つあってお話させてくださいね。
例えばテーブルマナーです。僕と木原さんが仮に全然違う国の出身で、僕の国は大量の水があるんだけど油がない。木原さんの国はたくさん油があるんだけど、全く水がないという文化背景だとしますよね。これだけ文化背景が違うとおそらく食事の仕方が違うんですよ。なので、普通初めましてで仲良く一緒にご飯食べないんですよね。「なんだよ、あいつ左手で食ってるよ」っていう話なんですよね。「なんだあいつ右手で食ってんじゃん。失礼だな」という話になっても、喧嘩になっちゃうんですよね。で、ここにテーブルマナーという文化資本を投入するとします。
要は、我々がそういったテーブルマナーという文化を持っていると、今のテーブルマナーの話は白人よりですけども、最大公約数的なアグリ―を事前にしていて、 そのマナーを逸脱しない範囲で行くと仲良く一緒にご飯が食べれちゃうんですよ。で、友情が芽生えて仲良くなったら、お互いのアービトラージ、バリバリいけますよね、水と油を交換すりゃいいだけなんだから。そういう風なイメージがあって。
で、そこに対して例えば木原真理子さんみたいに、「私はめちゃくちゃ大きい船持ってるよ」みたいな話になると、これもたちまち価値創造が容易じゃない。そうなると、実は資金っていうのはその船の建造費用と輸送コストぐらいしかお金は輝かないんですよね。お互い油と水は湧くほどあるとした場合に、ここのビジネスモデルの資本っていうのはおそらく文化なんですよね。テーブルマナーなんですよ。とした場合、その文化を資本として価値創造していくっていうのにすごく興味があって。あえて言いますが、こういうことは特に価値観の多様性が低いローカルの方が有利だと思ってます。東京に行くといろんな価値観の人が集まってくるので。そういう意味でいくと、やはり一般的に資本っていうのは打感性が高い。打感性の高さを追求するとお金になっちゃうんですけども、 この例の3人でいくと、すごく合意する価値観はお金以外にも求めやすいんですよ。それが資本となるのであれば、やっぱり登場人物が少ないローカルの方がすごくそういった価値観の取りまとめっていうのはしやすくて、お金以外の資本が輝きやすい場所になるんじゃないかなと思って。

木原真:野々宮さんが提唱されている和牛メゾンとか、100年後にオープンするみたいなご提唱もされてると思うんですけど、この辺りもちょっと良かったら視聴者の皆さんにご紹介いただけませんか。

野々宮氏:はい、ありがとうございます。今、北海道の千歳空港近くで200ヘクタールぐらいの牧場を開発していて、そこで和牛メゾンというものをやってます。これは何かというと、和牛を世界に流動化していくにあたって必要な軌条を考えた時に参考にしたのが、フランスのシャンパーニュ地方のメゾンなんですね。彼らは自社の地域の生態系の中でブドウ栽培をして収穫をしてワイナリーでブドウジュースにして、一次発酵、二次酵してシャンパンにするわけですけども、その中でメゾンっていうものがあるんですよね。それは何かというと、toB toCのお客さんをどんどんお招きして、そういった生産軌条を全て開示した挙げ句、最後にそのメゾンでシャンパンを含めた晩餐会を開くんです。食事にシャンパンがあることによってこれほど食事が豊かになりますよってことを表現するんですよね。それによって、toBでいくと大きなバイイング、toCで行くとロングテールのバイイングに繋げているのは、彼らのも従来型のビジネスモデルなんです。
それを和牛の世界でも実現できないかなってことで、なかなか一般的に日本国内の和牛生産現場っていうのは、消費者の方がフラッと見に来ることはできなくて、見に行ける場所は大体観光牧場なんですけども、僕たちは全て正直に情報開示ができて、一般の方が気軽に入って来られ見に来られるような、そういった場所を作ろうってことで、北海道の和牛メゾンを今やっていってる最中なんです。相手が自然の生態系ですのでこれはおおよそ100年はかかります。これは農家さんなら多分皆さん同意されると思いますよ。本当の土づくりというか、そのうちでしか採れないものを作っていくには、おそらく100年単位の時間が必要で、僕は100年って言ってますけど、 うちの株主のイタリアのスローフード協会の会長は「ちょっと早ええよ」みたいな話を言うんですね。僕が100年後ってちょっと偉ぶってみたら、「いや、野々宮は3世代で物事を考えてるけど、イタリアの食っていうのは5世代でやっとスタートラインだよ。300年かかるんだよ。 野々宮がやってるのはファーストフードだよ。」っていう風にイタリアンジョークも踏まえながら言われました。ただ、イタリア人として、日本が本来すごく食文化力も高い中でいくと、どうしてもその食の生産部分だけが急ぎ過ぎてるきらいがあったので、こういった流れになるってのはすごく歓迎するよってことで資本参加してくださってますけど、そういう風な背景がありますね。

木原真:お肉をただ食べる“食べ物”として捉えるのではなくて、もっとそのお肉の周辺領域にある社会価値をちゃんと掘り出して、引っ張り出して、皆さんと一緒に作っていくみたいな。それが自然資本を生かして、文化資本になっていったり社会的資本になっていったりっていうところもあるんですかね。

野々宮氏:そうですね、まさにおっしゃる通りで、「これは○○牛ですよ」って形で食べていただくんじゃなくて、 メゾンに来て食べていただいて、「今回のお肉はこうだったよね。じゃあ次はちょっと放牧の期間にこうしてみようかとか、牧草の種類をこうしてみようみたいな話をして、そこから牛の繁殖をして4年後にじゃあ食べてみましょうみたいな。そういう悠長な時間軸で、ある種僕はそういう究極のグルメだと思っているんですけど、そういったオーダーメイドみたいなものをみんなで議論しながら100年先をイメージして作るという、サクラダファミリア 戦略ですよね。永遠に完成しないみたいな。完成する日は来るんですけど、それを少し時間軸を長く置いてロマンチックに演出するっていうのもすごく重要だと思いますし、元金融マンからすると、100年後にグランドオープンするわけですよ。そうすると長いなと。要はいつ利配があるんだと思うと同時に、 おそらくこいつは100年間は価値落ちにくいなって思うんですよね。なので、株価が落ちにくいっていうような金融的なレトリックも仕込ませてます。

木原:うん、それはとても面白いなぁ!

木原真:GOODGOODさんって、株主さんの数も、個人も法人も含めて多くていらっしゃって、株主総会も株主総会ではなくて謝肉祭をしたりとか、今どういう価値を想像したいかっていうのがすごく一貫されてるなっていうのは思いますよね。木原さんの方からも、何か質問とか聞いておきたいことこはありますか。

木原氏:そうですね、長期目線で考えられる人、起業家もそうですし、 投資家側も支援する側も、本当にそういう風になっていったら善いなと思います。改めて今回地域発というテーマで進めていっていますけど、東京じゃなくて地域でスタートアップをやっていける可能性や、そっち(地域)の方がいいよね、もしくはかっこいいよねとか、その辺の野々宮さんの価値観をシェアしていただいけたらありがたいです。

野々宮氏:そうですね、僕はとにかく物事は多様化していった方が強くなるんじゃないかなって思ってるんですね。 僕が今言っている循環型畜産っていうのも、これのみで正解では全くなくて、旧来型のリニア型畜産っていうのがもちろんないと食料供給が追いつきませんので、それを否定する話は全くないんです。
ただ、全体的にバランスが今すごく日本国内に関して悪いなと思っていたので、このバランスの是正をしたいと思ってるだけなんですね。なので、まず多様性を容認するみたいなところっていうのはすごく事業において必要ですし、この多様性の要因っていうのは、東京の方が多様性があるように思ったりもするんですけども、資本の形態の多様性っていうことでいくとおそらくローカルの方がすごく馴染みが深いと思うんですよね。要は、隣の農家のおっちゃんから例えばトウモロコシもらいましたよと。これ食べきれないからもう1つ隣のご近所さんにお配りするみたいなことで、これって完全に金融資本から離れてますよね。もらったトウモロコシを食べきれないから、周りにおすそ分けする。 これは信頼資本的なもので価値を保つわけですよ、貯金するわけですよね。 これによって、またそのおすそ分けした農家さんが違うものが採れた時にまた何か違うものを少しおすけして。こういった信頼そのものが資本になっているみたいなことって、東京よりも実はローカルの方が馴染みがいいと思うんです。
今後一旦全て何もかもどうしようもない場合はいいんですけど、そうじゃない場合はお金に置き換える必要はなかったりするんじゃないかなっていうところが 1つ資本主義の仕組みとしては、多様性って意味でいくと1つ正解かなという風には言われていまして。こう考えるとどうですか。完全に大分の方が東京よりも有利じゃないですか。

木原:絶対そうだと思います。あとトウモロコシの写真をシェアしてもらえますか。とてもわかりやすいと思います。

木原真:まさにOita GROWTH Venturesも、地域の起業家・事業成長支援を考えた時に、東京だったら例えば急成長でExitを目指して金融資本主義的なスタートアップの成長っていうのもいろんなシーンがあると思うんですけど、地域ってそういう価値観ばっかりじゃなくて、いろんな起業家の多様な価値観があるよねってことで、あえて多様な事業成長というのをコンセプトの一番ど真ん中に据えたんですよね。さっき自己実現って話もありましたけど、結局その方が起業家一人ひとりの良さを生かして社会価値に還元できるような受け皿ができると思いましたし、そういう支援環境ができるんじゃないかなというふうに思って多様な事業成長というのをテーマにOita GROWTH Venturesもさせていただいてます。

野々宮氏:なるほどですね。本当におっしゃる通りですよ。僕たちもそういった価値観に関してはすごく合意ができますね。

牛には牧草をいっぱい与えてるんですけど、実は僕個人はグレインが大好きでですね、グレインヘッドなんですね。 中でもトウモロコシがすごく大好きで、で、これ、北海道ではとうきびっていう風に言われてます。北海道のトウモロコシはこれが空港の価格なんですけども、一本280円とか400円で販売されているんですけども、 これが北海道の日常的にやり取りしているトウモロコシの量です。

僕がちょっと支援をした農家さんがですね、「トウモロコシ好きだろ。今から持ってってやるよ」って言われて玄関先に持ってきてくれた量がこの量なんですよね。これこそが僕は地域の豊かさの正体だと思っていて、これは一旦金銭価値に、お互いの価値観でいくと置き換える必要が全くないんですよね、価値観が共有できてるので。
なので、経済白書で見ると北海道って実はすごく地盤沈下しているように表面が表現されてるんですけども、 実はお金じゃないメティが換算できないような、こういった多様な資本のやり取りって実はたくさんあって、住んでみるとその数字以上に豊かなんです。
こういう、言うなれば残念ながらお金でしかものの価値が見れないような資本のやり取りみたいなところが1つ事業価値創造の原因子となれば完全に大分の方が東京より有利なので、わざわざ東京経由する必要は全くないだろうし、海外目指すんだったら大分から直接海外に行けるだろうし、 こういったものっていうのがすごく今後輝いてくるんじゃないかなと思ってます。

木原:うん、勇気づけられるかなってすごく思います。

木原真:金融資本バリバリの世界から来た野々宮さんが、文化的資本っていうのを1番最上段に置きながら、でも金融資本の主義のルールにも意味乗っかるところは乗っかったり、うまく本来の目的のために使える部分があれば使いつつ、でもやっぱり自分たちのゴールはぶらさないところが本当にStartup GROWTHの中でも稀有な起業家さんだなと思っていて。いわゆる儲けて、これでIPOしますみたいな。それがダメと言ってるわけではもちろんなくて、そういった起業家を支援することももちろんあるんですけれども、そういうスタートアップだけじゃないよっていうことだったり、地域からやるからこそそうじゃない価値観とかそれ以上に先んじて見せられるような豊かさの世界とか、スタートアップの成長の世界とか幸せとか成功の世界があるんじゃないかなと思っているので、それをこのように体現されている野々宮さんに今日対談でお話が聞けてよかったなと思います。

野々宮氏:いや、もう体現したく努力している最中です。

木原真:去年のですね、採択者の中でも、林業の田島さんであったり、ブドウ農家で、農業から観光とか宿泊までされている宮田さんとかもいまして。産業の中でもかなり多様な、一次産業、二次産業、三次産業など、本当にいろんな起業家の方が応募してきてくださいます。 私たちも日々勉強しながら起業家の皆さんからも支援者の皆さんからも学びながら、本当の一次産業のあり方って、10年後、100年後どうなってるんだろうみたいなことなども、起業家の皆さんに寄り添いながら支援していくっていうのがこの大分県のアクセラレーションプログラムになってますので、また野々宮さんからも色々学ばせていただきたいなと思っています。

野々宮氏:農業もすごく勘違いされるんですけども、やはりこの資本主義の仕組みの中で動いているモデルなので、「俺は農業やってんだから資本主義興味ねえよ」ではなくて、資本主義のルールはやっぱり理解されるべきだと思うんですよ。これは金融資本主義のルールではなくて資本主義です。これは信頼資本も自然資本も含めてですね。こういったところっていうのは何か今後農業に関してヒントがあるかもしれないですし、僕もやっていることは、ストックからフローを生んで、フローにレバレッジをかけてもう1回キャピタルに戻すってこと。これって実は金融時代とやってることは何も変わってないんですよ。今は自然資本が相手になっているだけで、やってることは何も変わってない。なので、もしかするとそういうところに今後の日本の一次産業のヒントがあるかもしれないなと思って僕も努力しています。

木原:本当に大切なところかもしれないですね。僕もいろんな一次産業の方とお話ししても、そこの感覚っていうのが、やっぱ野々宮さんのバランスがいいからこそ成功に向かって前進している部分もあると思うので、ここはみんなが習うべきところだなって本当思いました。ありがとうございます。

野々宮氏:こちらこそありがとうございます。

木原真:起業家の皆さんも支援されている方も聞いていただいてるので、是非最後に勇気づけの一言をお願いしてもよろしいでしょうか。

野々宮氏:そうですね。今後資本っていうのはどんどん多様化していくと思います。お金でしか資本が図れないっていうのはやっぱすごく不利だと思うんですよね。これは僕もかつて金融の世界にいましたけども、金融マンにも全く当てはまると思ってます。 当然、全ては最終的にはお金で換算するのですけども、そこに至るそのお金を生み出す源泉みたいなところに関しては実はすごくこれだけ多様化してきていて、インターネットテクノロジーの恩恵も授かりながら、世界中が多様化しているっていう現状にある中で、今後ビジネスを構築できると面白いなと。
そして、そういった多様な資本が、その多様な資本家同士でお金の資本だけでなく、資本家同士が自分の資本を交換できていくと、結果、世の中の総資本量が増えていく。資本主義の世界では、世の中の総資本量が増えるっていうのは大歓迎なので、皆さんで一緒に世の中の総資本量を増やしていきたいなと思ってます。貴重な場をいただきましてありがとうございます。引き続きまたよろしくお願いいたします。

木原:ありがとうございました。

木原真:ありがとうございました。お時間になりましたのでここまでとさせていただきたいと思います。改めまして、野々宮さんありがとうございました。


––––––– 終わり

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